【図解100連発】 仕事ができる人の報連相講座

仕事ができる人の報連相のコツをシンプルな図解で伝えます

上級

104_人の行動は、掛け算で決まる

社会心理学者のクルト・レヴィンは「人の行動は、その人と、その人の置かれている環境との掛け算で決まる」と言っています。 レヴィンは、人の行動(Behavior)は、その人の能力や性格(Person)のみならず、その人の置かれている環境風土(Environment)に…

099_正直な報告

正直な報告は、報連相の基本中の基本です。正直な報告は組織の上から下まで全員に求められています。 企業の虚偽報告事件がたびたび報道されます。次々と不祥事が発生するため、ちょっと前の事件は、世間もすぐに忘れてしまいます。教訓にする暇もありません…

093_きき方のコツ

仕事のできる人の多くは、きき上手です。顧客や上司など、相手の話を十分にきき、より深く理解しようとします。相手の期待に応えるためには、相手の話をよく理解する必要があるからです。 トップセールスの世界では「7割きいて3割で話せ」といわれています…

091_相談して問題解決に取り組む

みんなで相談して、問題解決に取り組むのが、相談の上級者です。一人では解決できない困難な問題も、みんなで相談すれば解決への道筋が見えてきます。 “ 三人よれば文殊の知恵 ” は、Win-Winというよりも、互恵の相談です。質の高い相談によって問題解決に取…

088_誠実に向き合う、寄り添う

報連相する際に、相手と誠実に向き合っていなければ、質の高い報連相も普通の報連相もできません。相手と誠実に向き合うことが、報連相の基本姿勢です。身体だけ向き合っていても、よそ事を考えていたり、うわの空ではできません。誠実に向き合うことが大切…

087_情報によるマネジメント

ある人材派遣会社で聞いた話です。Yさんという女性スタッフをA社に派遣します。いい社員を派遣してくれた、助かっているよ、という嬉しい声をききます。ところが、契約が終わって、この人をB社へ派遣すると、今度は、もっと優秀な派遣社員はいないのか、…

086_一人ではできない仕事に取り組む

相談によって周りを巻き込み、周りの人たちに助けてもらって、そして自分一人ではできない大きな仕事に取り組んでいるのが、できる人です。 リーダーシップとは、助けてもらう能力なり、という名言があります。 周りの状況や環境と、よいつながりをつくりな…

085_支援の相談

相手の報連相が悪いとき、できる人は自分の方にも原因があるのではと考えます。報連相が上手くいかない原因の半分は自己にあり、半分は相手にあるという考え方です。 その場合、報連相が良くない相手に寛容でありたいものです。 経験を積んでベテランになり…

084_テニスの試合のようなもの

報連相に問題がある場合、その状況のなかに、相手だけでなく自分もいます。ところが、原因分析に際しては、「自分にも原因あり」とする人は少数派です。多くの人が、周りに原因あり、相手が悪いから、と言います。しかし大抵の場合、原因は相手にもあり、自…

082_相談という名の根回し

相談というと、何か困ったときに、下の人が上の人に持ちかけるというイメージがあります。いま困っていることを相談するのですから、その内容は現在のことです。 ところが、相談には「先々の相談」もあります。1年後、3年後のあり方を話し合うような場合は…

076_指示待ち社員をつくっていませんか

一般的に上司はお喋りです。喋り過ぎです。もしあなたが上司なら、部下の前で喋っている時間は、どれくらいの割合でしょうか。 上司のあなたが8割ぐらいで、部下が2割というのなら、指示待ち社員をつくっているようなものです。ちょっと厳しい言い方になり…

069_受信者による意味づけ

報連相では、発信者と受信者の双方で情報のやり取りをしています。ここでは、受信者の価値観とか、ものの見方や考え方による影響について取り上げます。 たとえば、講演会場で講師席に水差しがあるとします。その水差しには、水がどれくらい入っているか。そ…

068_自己表現力を身につける

ある仕事で、上司から「このやり方で進めるように」という指示がありました。しかし、あなたには「上司のやり方よりも、こっちのほうがよい」と思う、別の方法があります。さて、どうしたらいいでしょうか? 自分がベストとは思っていない方法を黙って服従的…

067_私のやり方にも

問題が発生した場合、原因を突き止め、しかるべき手を打って解決しなければなりません。そのとき、原因の多くは、おそらく商品や市場、相手といった「自分の外」にあるでしょう。 しかし、自分の知識や経験の不足、やり方の間違い、取り組み姿勢など、「自分…

061_質の高い相談と積極的傾聴

積極的傾聴(アクティブ・リスニング)とは、誠実に、真剣に、相手の心を聴くことです。質の高い相談のためには欠かせません。これは、①共感的理解(評価的・批判的にならない)②受容(受容的・許容的なきき方)③誠実、の3つを基礎としています。相手が発言…

059_さまざまな視点から

立場が違えば見方は変わります。重要連絡、緊急連絡といってみても自分のまわりの関係者やお客様の目でみた場合、何が重要で、何が緊急かは、必ずしも自分が見ているとおりとは限りません。誰と誰に連絡すべきか、誰を先に連絡すべきか、という範囲や優先順…

053_上下左右や内外へも

報告は下から上に、だけではありません。部下に対して、同僚に対して、そして、とりわけ関係各部門への報告も抜かりなくしているかどうか。しておれば、相手からも報告がきます。また個人報告だけでなく報告会を開いて情報を共有化することも必要です。

052_3つのきき方

報連相には、する人とされる人がいます。どちらかが一方的にするのではなく、必ず「きき手」がいます。 もし、あなたが報連相をただ「耳だけ」できいていたとしたら、相手を怒らせてしまうかもしれません。きき方には、3つのきき方があります。意識的に使い…

051_情報を意味づけるのは自己である

報連相は、やり方だけの問題ではありません。その中身が問われます。ここでいう中身とは情報です。この情報には客観的な事実の面があり、もう一つはそこに関わる人がそれを意味づけているという面があります。 報連相では、発信する人、受信する人、いずれも…

044_自分にも原因がある

部下が相談に来ないのは、自分が相談しづらい雰囲気をつくっているせいかもしれません。相手の報告の仕方が悪いのは、自分がどんな内容や表現の報告を求めているかを、常日頃からよく知らせていない可能性もあります。 ある社長さんは「いくら、わかるように…

042_自己の影響力も観察する

質問する人も、される人も、相互に影響を与えたり、受けたりする関係にあります。 相手が、「〇〇〇」と答えたといっても、それはあくまで自分が質問したときに、相手が答えたことです。もし同じ質問を、その人の親友とか家族、あるいは恋人がしたとしたら、…

034_相談の4つの段階

日々、現場でやりとりされている報連相をよく観察してみると、さまざまなことが見えてきます。相談の場合、その内容はいろいろですが、大きく4つに分けることができます。 まず最初は《依存的相談》です。部下が上司に「どうしましょうか?」というのは、上…

033_自分の影響下にある部下を見ている

部下の報連相ができていないので困っています。どうしたらいいですか? 上司のみなさんから、よくそんな相談をいただきます。 しかし、部下を見ている、職場を見ているといっても客観的な部下を見ているのではありません。あくまでも(上司である)自分の影…

028_位置づけ情報とは

連絡とは、関係者が必要な情報を共有化することです。その共有化は言葉や数字だけでなく「その意味」を伝えることが大切です。 そのためには、言葉や数字による「事実情報」だけでなく、目的とか、背景、全体状況や経緯などのような事実を意味づける情報が必…

021_連絡が他へ及ぼす影響も考える

連絡内容や連絡方法について、他への影響度も考えることは大切です。 そのことの影響する範囲が自部門の中だけにとどまるのか、あるいは他部門、他社にまで及ぶのか。影響が上下左右、内外に大きいのか小さいのか。深刻さの程度はどうか、大きいのか小さいの…

019_内部顧客と外部顧客

営業のみなさんは、どのような顧客であっても、相手を変えることができない以上、自分の営業態度、自分の対人スタイル、自分のアプローチの仕方を柔軟に状況対応させて、顧客との良好な関係づくりに努力しています。 社内では、どうでしょうか。 上役にも、…

017_取り上げられなかった情報

日頃、私たちは報連相をする場合に情報の取捨選択を行っています。報連相で、やり取りされている情報は、すでに意識的に、あるいは無意識に取捨選択されて「取り上げられた情報」です。 そのことを「わかっている」ことが大切です。 報連相で「取り上げられ…

016_相談の達人がやっていること

相談は懐が深いものです。単なるお知恵拝借の相談もありますが、時には、相談のなかで… お願いとか問題解決を行っている人もいます。 入り口は相談であっても、なかに入ればさまざまなやり取りがなされます。その人次第、状況次第といったところです。 もち…

015_悪い情報ほど早く連絡する

悪い情報ほど早く連絡!これほど昔から言われていながら、実行できない基本行動はありません。 悪い情報ほど早く連絡すべきだ!という「べき論」はだれにでもできます。しかし実行となると容易なことではありません。 企業の不祥事がたびたび報道されます。…

011_相談の本質はシナジーにあり

相談は困ったときに上の人に教えてもらうことだけではありません。下から上だけでなく、横の相談も大切です。横の相談は、知恵と力を出し合う「互恵(ごけい)の相談」です。 上から下への相談もあります。現場の最新情報は、下の人がよく知っています。また…