045_なぜ質問するのか
お互いに、完全な表現はできないし、上手な聴き方も難しいものです。そのような伝え手(発信者)と受け手(受信)の不備を補うのが「質問」です。質問が情報の共有化を深めます。
質問の目的には、さまざまなものがあります。
● 事実をもっと正確につかむため
● 質問によって、対話を深めるため
● 同じ言葉や数字でも受け止め方が違うので(相手の意味づけを)確認するため
● 情報を持っていそうな人に質問して、みんなで共有するため
● 相手のなかにある答えを、相手自身に気づいてもらうため
● 相手が言いにくいこと、秘めている思いを聴き出すため
などです。
手段思考に陥っている人は、効果的な質問=質問の仕方(テクニック)と考えがちですが、目的あっての手段です。これらの目的によって手段である質問の仕方は自ずと変わってきます。
相手と仲良くなりたいと思って質問しても、根掘り葉掘り質問して、かえって敬遠される人がいます。目的を忘れないようにしたいものです。