044_自分にも原因がある

部下が相談に来ないのは、自分が相談しづらい雰囲気をつくっているせいかもしれません。相手の報告の仕方が悪いのは、自分がどんな内容や表現の報告を求めているかを、常日頃からよく知らせていない可能性もあります。

ある社長さんは「いくら、わかるように言って聞かせても、それでも、わからない部下がいるんです！」と嘆いていました。でも、わかるように言って、わからない人がいるでしょうか？わからない人がいたなら、それは「わかる説明」ではなかったのです。

ビジネスでは多くの場合、その状況のなかに相手だけでなく自分もいます。ですから、自分の外にある原因だけを追求しても不十分です。ところが実際には自分以外に原因がある、相手が悪いからという人が多いのです。ゴルフにたとえれば、OBがでた、原因はフェアウエーが狭いから、というのと同じです。たしかにフェアウエーが広ければセーフになりますが、しかし、その狭いフェアウエーでナイスショットを打つ人がいますから、自分のスイングにも原因があることを知らなければなりません。

一方、何もかも私が悪かった、と簡単に結論をだして、原因追求や目的思考をしない人がいます。しかし、これも安易な態度であり、真の問題解決にはなりません。

たいていの場合、原因は、相手にもあり自分にもあるのです。