【図解100連発】 仕事ができる人の報連相講座

仕事ができる人の報連相のコツをシンプルな図解で伝えます

069_受信者による意味づけ

f:id:mnakatomi:20160302164836j:plain報連相では、発信者と受信者の双方で情報のやり取りをしています。ここでは、受信者の価値観とか、ものの見方や考え方による影響について取り上げます。

たとえば、講演会場で講師席に水差しがあるとします。その水差しには、水がどれくらい入っているか。その量は、客観的に測定しようと思えば可能です。0.5リットルある、といった具合です。これは誰が測っても大差はありません。

いままでの報連相で、事実を正確にタイムリーに連絡すること、と言っていたのは、この数字のことです。正確な事実を伝えることは大切です。

ところで、この水差しに入っている水を見たときに、Aさんは「まだ半分もある」と言います。しかし、Bさんは「もう半分しかない」と言います。

「まだ半分ある」と見れば、とりたてて連絡する必要はありません。しかし「もう半分しかない」と見れば、次の休憩時間にでも、担当者まで「講師席の水を補給してください」と連絡するでしょう。

このように、その状況をどうとらえたのかは、見る人が意味づけています。私たちの日常的な仕事では、実際のところ、このように意味づけられた情報をやり取りしていることが多いのではないでしょうか。

相手の意味づけは、こちらが操作することはできません。ですから、重要なことについては、やはり確認が必要です。

また、人は誰でも自分の掛けている色眼鏡に気づくのは難しいものです。ときには「(私には)このように見えるけど、他の見方や解釈はできないないだろうか」と、自分の意味づけを振り返ってみることも大切です。