【図解100連発】 仕事ができる人の報連相講座

仕事ができる人の報連相のコツをシンプルな図解で伝えます

084_テニスの試合のようなもの

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報連相に問題がある場合、その状況のなかに、相手だけでなく自分もいます。ところが、原因分析に際しては、「自分にも原因あり」とする人は少数派です。多くの人が、周りに原因あり、相手が悪いから、と言います。しかし大抵の場合、原因は相手にもあり、自分にもあるのではないでしょうか。

自分にも原因あり。アメリカの経営学者フォレットは、半世紀以上も前にこのことを「サーキュラーレスポンス」(円環的対応)という概念で、われわれに教えてくれています。フォレットは、テニスの試合を例に説明しています。

以下の引用は、三戸公・榎本世彦 著「フォレット」より

Aがサーブする。Bが打ち返すボールの状態は、半分AがBに打ったサーブのいかんによる。

次にAがBに打ち返すボールの状態は、半ばBがAに打ち返したボールによる。これが次々につづく。

だから、フォレットは言う。

「円環的対応の概念によって、多くのことが明らかになった。というのは、自分は決して相手と戦うことは絶対にできないのであって、われわれはつねに相手プラス自分と戦っているのだ・・・」

やはり、自分自身を含めた全体状況をとらえないと、真の問題解決には至りません。自己の客観視(メタ認知)が必要です。