【図解100連発】 仕事ができる人の報連相講座

仕事ができる人の報連相のコツをシンプルな図解で伝えます

061_質の高い相談と積極的傾聴

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積極的傾聴(アクティブ・リスニング)とは、誠実に、真剣に、相手の心を聴くことです。質の高い相談のためには欠かせません。これは、①共感的理解(評価的・批判的にならない)②受容(受容的・許容的なきき方)③誠実、の3つを基礎としています。相手が発言することを、その言葉だけでなく、発言の背後にある考えや気持ちを相手の立場から理解すること、発言の意味や相手の存在そのもの全体を受け止め、そして誠実に、聴くことです。

積極的傾聴は、米国の心理学者カール・ロジャースが提唱したもので、単なる技法というより、むしろ人間尊重をベースにした心構え、態度といえます。相手の言わんとするところを、わかろうとして一生懸命に聴いていますよ、ということを発信しながら聴いているのが、積極的傾聴をしている人の特徴です。

自分の話を、相手が真剣に、わかろうとして聴いてくれているときには、誰しも話しやすいものですし、心が開かれていくものです。こちらが批判的にきいていれば、相手が自己防衛的になるのは自然です。

口で訊けば、口で答えます。耳と目と心を足して全身で聴けば、心で応えてくれます。発信者である相手は、口だけで発信しているのではありません。「顔に書いてある」という言葉もあるぐらいです。態度、表情、目線、仕草、雰囲気など、全身で発信しています。相手が言わんとしている真意を理解するためには、耳だけの聞くだけでは、限界があります。質の高い相談のためには、目できき、心を空っぽにして、素直に、かつわかろうとして聴く、積極的傾聴は、欠かせません。